不思議病-フシギビョウ-は死に至る
「おはよ〜って、どうしたの二人とも」
藤沢が登場。
「……知りません!」
リンが怒った理由が分かったら苦労しないわけで。
「……らしい」
とだけ言ってみるテスト。
学校についた。
バスから降りると、オレと藤沢は並んで、リンはオレたちの後ろについて、歩いた。
「なんで今日も学校があるんだよ……。早く休みにならないかな」
「まだ水曜日だけど」
「まだ半分かよ」
はあ。鬱だ……。
「授業がつらいんだよ。別の、もっと楽しい事をすればいい」
「たとえば?」
オレは……。
「休業」
「何もしてないじゃないか。もっと有意義なことをしようよ」
「たとえば?」
藤沢は……。
「自習かな」
「変わらないだろ」
「だね」
リンとは一言も話さなかった。
けれど、オレはリンに嫌われたとは考えなかった。
まだ冗談のうち……のような。
なぜなら。
オレと藤沢の馬鹿話を聞いてリンが少し笑ってくれたから。