不思議病-フシギビョウ-は死に至る
学校でその日の授業が終わることを放課と言う。
だから授業終わった後が放課後で、今はその時間。
ぐわあぁー。
疲れた。
しかし、もう授業は終了したのだ。
さあ家に帰ろう、そうしよう。
「ナオキ、ナオキ」
「…んだよ、藤沢」
「……部活、どうする?」
朝も聞かれたことだ。
どうするも何も。
「入らない」
メンドクサイ。
「でも入らなかったら担任にお呼ばれするよ。放課後に個人面談」
個人面談と聞いて、身がブルッと震える。
そんなメンドクサイこと、お断りだ。
「お琴割り、だッ!!」
「じゃあどこの部活に入る?入部届の提出期限、今日までだよ」
スルーするな。
空手チョップの真似したオレが恥ずかしいだろ。
そんなの関係ねえ!という感じに、藤沢は続ける。
「入るところなかったら、僕と同じパソコン部にしたらどう?」
「オレ、パソコンそんなに得意じゃない」
「じゃあ、体育会系にする?」
「メンドクサイ」
……ということは。
「文化部しかないね」
「文化部、か」
幽霊部員になってもうるさくなさそうだし……そうするか。