不思議病-フシギビョウ-は死に至る
「役員候補に、僕はなるっ!!」
言ってろ。
「で、ナオキさん。委員会どうします?」
どう、って言われても決められない。
「リンは?」
「私は図書委員会です」
それもなにをする委員会なのかわからないが。
「似合っていると思う」
「……なんだかやる気のない返答でした」
ちっ、バレたか。
「はあ、もうどれでもいい。ってか、入らない」
「入ろうよ!」
「ブッチしまーす」
「それで大丈夫なんですか?」
大丈夫、なんだろうか?
ホームルーム。
「委員会だが、別に委員会は最低限の人数しか必要としていないから。全員入るわけじゃない」
ということだったので、オレは何の委員会にも入らなかった。
ついでに、
「……図書委員」
「別に仕事がないほうがいいだろ」
リンはじゃんけんに敗北し、無所属。
「ふふふ、これからは僕の時代さ。藤沢旋風(センセーション)さ」
「まだ候補なっただけだろ」
他にやりたがる人間がいなかったので、無事、藤沢は生徒会役員候補になっていた。