不思議病-フシギビョウ-は死に至る


「まあそんなことをしなくても、高校になったら――少なくともこの学校では、責任というものを嫌というほど教えられるがね」

「どこで?」

まだこの学校に入学して一ヶ月も経たないオレには想像できなかった。

が、

「行事の連絡」

カナコに言われて納得した。

昨日から引っ張っている話題だが、年間行事はいつに行われるかは自分で確認しなければならない。

今日の委員会決めもそう。

当日に迫っていてそんなこと聞いていないでは済まない。

「まあそれが最初。テストの予定も自分で確認しなくちゃいけないし、臨時休業もあるからね。……登校してきたら、休みなんてことにならないようにね」

「実際登校していたからね、カナコ君は」

「ち、違うよ!あれは図書館に用があったからで!」

「そうやって自分が間違ってないように装うのが吉だよ。……休日に図書館を訪ねるときは制服でなくてもオーケーだがね」

「だからあれはー!!」

カナコはしっかりしているように見えるのに意外だ。


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