不思議病-フシギビョウ-は死に至る
「みんなはどんな寿司ネタがすき?」
「オレが好きなのは、ほら、ぶりの進化前」
「はまちでしょう。あと進化前じゃなくて幼魚」
リンがオレに対して冷たすぎる。
いや、ちゃんとボケをひろってくれているのだからそうでもないかもしれないが。
いつも以上に言葉にとげがある。
さっきのがダメだったのかorz
リンが冷たい。
「寿司だけに!」
「意味のわからないこと言わないでください」
へこんだ。
「それじゃあみんな。十一時に駅前集合で、イタ飯店でお昼。そのあと体力が続く限りカラオケだね」
「先輩。イタ飯はないと思います」
「せめてイタリア料理店の方が」
カナコは驚いた顔をする。
「イタ飯ってみんな言わない!?」
「俺は言いません」
まあそうだよな。
なんというか、
「古い」
「古くないよっ!キョウスケ君は!?」
キョウスケは軽い笑顔で、
「すまないカナコ君。ワタシでも擁護しきれないよ」
「ひどいっ!みんなひどいよっ!!」
別に……。
「一般論を言ったまでだろ?」
「一般的にはイタ飯だよ!最近のトレンドだよ!!」
ダメだこの人。早く何とかしないと……。