不思議病-フシギビョウ-は死に至る
そして次の月曜日
月曜日。
「ああ、今週水曜日から二泊三日で集団宿泊。ワタシも行きたいね」
「この前散々なこと言っていただろ」
部室には六人全員が集まった。
いつもの顔ぶれ、と思って、少しおかしくて笑った。
メンドクサイメンドクサイと思っていたのに、これが本当に日常になってしまったのだから。
「なに、目的も目的地も最悪だがみんなでわいわいやるというのは楽しいじゃないか」
キョウスケはそんなタイプらしい。
「ふむ。……バスの運転手になりすまして行こうか」
「やめてくれ。嫌な想像しかできない」
「キョウスケくん、ダメだよ」
そうだ、カナコ。たまにはビシッと言ってやれ。
「キョウスケくんは免許持ってないよ」
「せんぱーい、突っ込むところ違うと思いまーす」
サヤが挙手して言った。
「いやいや、ハプニングがあったら面白いとは思わないかね?」
「面白くないハプニングが起こりそうなんだが」
エイヤも反対のようだ。
「なんだね。……リン君はどうかね?」
「不採用案です」
そもそも、バスの運転手になりすましてからどうするんだ。
運転している最中にわいわいはできないだろ。