トライアングラー
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「姫香ーー!はやくしてよぉ!!遅刻するし!!」
玄関の方から姫の声がする。
「わかってるってばー!あとちょっとだからーーー!!!」
といつもと同じセリフを言う。
「もぅ!!まーだ髪の毛いじってんの?はやくしなって!」
いつの間に近くに来ていたのだろうか。
姫の顔がすぐそこにあった。
「いいですよねーストレートの姫ちゃんは。
どーせ私はテンパだしいくら髪の毛いじっても変わんないですよーだ」
毎朝長い時間かけてセットする髪の毛は
午後の授業にはもう元にもどっている。
いいなぁ姫はストレートで。。
「はいはい、姫香。そんなこと言ってないでちゃっちゃと仕度する!
姫香はそこがチャームポイントなんだから気にしない☆」
とこれまた毎朝同じセリフ。