学校では教えてくれない"不倫学"
不倫は、日なたに行きたいのに日かげにいるしかない、「日かげの恋」です。

もちろんあなたもそれは覚悟の上なんですが、やっぱり日かげは居心地がよくないので、せめて自分が「ここにいるよ」とぐらいは言いたくなるのが人情です。

それをはたから見てる人たちが

「自分から日かげに行ったんじゃん、バカじゃないの?」

と冷たく言うもんですから、ますます言いたくなくなります。でももし、

「信じて待ってるんだ、すごいね。早く日なたに行けるといいね」

と言ってくれる、あなたの恋心に理解のある人が現れたらどうでしょう?あなたはそちらの人のほうを信じ、頼りたいと思います。

それは別に悪いことではありません。それがきっかけで一生の友だちになることだってあります。

ですから、そういう人との出会いは、大事にしたほうがよいです。

もし、不倫の恋が、なんらかの事情でダメになっても、その時に生まれた友情が消えるわけではありません。

しかし、そういう友情が生まれるかもしれないのに、彼に夢中になって友だちの存在を忘れたり、彼に言われるがまま友だちを捨てたり、頼るばっかりでいたら、せっかく友情をなくしてしまうことにもなりかねません。

たとえ女性で、結婚して家庭に収まることを考えていたとしても、一人や二人の親友もいない人生は、いる人生にくらべて色あせて見えませんか?
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