学校では教えてくれない"不倫学"
不倫というと、その言葉や家庭を壊すイメージから「悪い女」がやるものだとみなさん思っていませんか?

たしかに、そういう人もいるのは事実です。ですが多くの場合、不倫で待つ女をするのは、基本的に常識のある人だったりします。

というか、常識のない人では、不倫をつづけられないのです。

考えてもみてください。
家庭があるから帰るという人を引き止めるために、さっきまで愛しあっていたじゃないの!とロープでしばりつけるような非常識な人と、ずっと不倫関係をつづけていけるでしょうか?
ムリですよね?

体が持ちませんし、なにより、そんな人と付き合っていたら、カンタンに奥さんにバレてしまいます。あなた!このロープのあとは何!?と。

そんなわけで、不倫の成否は、不倫相手つまり「待つ側」の、いかにバレないようにするかという努力にかかっているわけです。

しかしそれでは、楽しめなくなるのも当然なんです。

なんでもそうですが、人間という生き物は、がんばりすぎてる時は、たいがい楽しくないものです。

部活のキツイ練習は、あまり楽しいものではないでしょう?
恋人ができなくてさみしくてしかたない時に、必死に恋人を探してる状態は、あまり楽しくないでしょう?

でも、その苦しみも、結果につながれば、努力が報われますよね?

なのに、不倫の恋は、努力がちっとも報われないのです。そしてそれが、一番ツライことでもあります。


< 20 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop