学校では教えてくれない"不倫学"

3.8恋の不平等条約

W不倫でもないかぎり、不倫の恋は、いっけん対等のように見えるかもしれませんが、じっさいにはまったく対等ではありません。

というよりは「不平等」な関係といってもいいでしょう。


たとえば、電話ひとつするにしても、あなたは、相手の行動パターンと予定から推測して、電話をかけるタイミングを考えないといけません。

しかし相手は、そんな気づかいなどつゆ知らず、自分の好きなときに連絡をしてきます。

しかも、もしあなたが電話に出なかったら、他に恋人がいるんじゃないかと疑われたりするかもしれません。

これでは、どう考えても、対等ではありません。

ですが、こういったことを指摘したとしても、相手は「仕方ない」と言うのではないでしょうか?

仕方なく家族の元に帰るんであって、好きでそうしているわけじゃない、だから、そんなことを責められてもむしろ困る。というわけです。

そうなるとあなたは、相手があなたに「合わせられないこと」を悪いこととは言えなくなります。

そればかりか、それに文句を言ったりすることは、あなたの単なるワガママなんだと、あなた自身が思うことでしょう。

なぜなら、「それははじめからわかっていた」と思うからです。
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