学校では教えてくれない"不倫学"
不倫の恋は、だまされてるかどうかに意識がいきがちですが、現実には、だまされていなくてもあなたを苦しめます。

それは、家庭という、あなたにはコントロールできない別世界が相手にあるからです。

それがあるかぎり、あなたはそこから生み出された波にほんろうされる運命が待ち受けています。

ある人はそれに真っ正面から挑み、ある人はそれになすすべもなく立ち尽くします。
ですがどちらも結果としては、のみこまれるという点ではおなじなのです。


家庭とは、おだやかさの象徴です。
たとえるなら、おだやかな海と言えるでしょう。

海がおだやかであれば、あなたのいる浜辺にとどく波もまた、小さいものです。

ですが、いったんその海が荒れだしてしまえば、想像以上の大きな波を生みだすことさえあるのです。

不倫の恋で相手の家庭をこわすことは、その、おだやかな海に変化をもたらす行為といえます。

それがたとえ表面的なものであっても、おだやかな海であれば、荒れないようにしたがるのが、残された側の心理です。

もともと破綻寸前だったのならまだしも、今までおだやかな海であったならあったほど、捨てられる方は必死にその波が起きないように努力をするかもしれません。

そうなれば、波の発生源である相手の家庭から離れたところにいるあなたはますます、波の動きが読めなくて、ほんろうされてしまうのです。


いくら相手があなたを愛していたとしても、それは防ぎようがないのです。

あなたには波をおこすつもりはなかったのかもしれませんが、現実として、目の前に波がやってきてるのです。

しかもそれは、自分が予測していたよりもはるかに大きな波で、「こんなハズじゃなかったのに!」と思うあなたを、気づいたときにはのみこんでしまっています。

ですから、波にのみこまれたときに、いくらもがいたとしてもどうにもならず、おぼれてしまうのです。
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