学校では教えてくれない"不倫学"
不倫の恋で忘れてはいけないのは、相手のイヤな部分を日常的に受けとめている相手の妻or旦那がいてこそ、あなたたちの関係は成立している事実です。

だから、感謝こそすれ、恨んではいけません。

それは、相手のこともそうですが、相手の家族のこともそうです。

そう考えるのはムズカシイことかもしれませんが、そう考えられるようにならないと、不倫の恋の苦しみは消えません。

精神的に優位に立つ必要があるのです。

なぜなら、あなたは気づいていないかもしれませんが、不倫の恋は、人を無力にさせる力があるのです。

相手に合わせているうちに、自分がなくなり、ついには自己決定権すら相手にさし出してしまいます。

子供ができたからおろせ、なんてのがいい例です。
これは不倫だけに限ったことではないですが、それでも、フツーの恋愛よりもその外圧は強いものです。

認知できないからとか
妻が許さないからとか
養育費と妻への慰謝料が払えないからとか

あなたにはまったく責任のないことすら、あなたの責任としてのしかかってきます。

それは、不倫の恋が、世間のルールに反するからといってしまえばそれまでですが、まさにその言葉自体も、あなたの自己決定権をうばうのです。


人が生きていくのには、自己決定権が欠かせません。

たとえば、ナチスの強制収容所に入れられた人は、自己決定権がまるでありませんでした。

眠りたいときに眠る、食べたいものを食べる、やりたい仕事をする、そのなにひとつもできなかったのです。

そこに、幸せはあるでしょうか?


自己決定権を相手に渡したあなたは、相手の妻or旦那に負けることになります。

なぜなら、相手は、相手の妻or旦那に、もともと勝てない人だからです。

だから、いまだにあなたは「愛人」なのです。勝てる人ならば、すでにあなたのそばにいるハズです。

そんな人に自己決定権を全部渡してしまえば、負けてしまうのも当然なのです。
< 62 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop