学校では教えてくれない"不倫学"

4.6魔女になるか女神になるか

もし、聖母や女神のようなあたたかい想いであなたが自主的に待つのなら、どれだけ時間がかかっても、あなたは相手を赦すことができるかもしれません。

そんな相手を選んだのは自分だと言えるからです。

ですが、今後の関係についても相手に決めてもらい、ただひたすらそこで待ちつづけてしまうとそうはいきません。

はじめはよくても、長引けば長引くほど、あなたはガマンし、待つのが耐えられなくなり、しまいには相手を恨み、信じられなくなることだってあります。


今の不倫の恋は、あなたが、はじめたのです。あなたにしか、終わらせられません。

男だからとか女だからとかではなく、自分の言動に責任をもたないのに、相手に責任を求めてしまうと、おかしなことになります。

思い出してみてください。

不倫の恋をはじめたときに、見返りがなくてもいいと、一緒になれなくてもいいと、家庭があってもいいと、あなたが言ったハズです。

不倫の恋が大人の恋愛であるというのは、自分の言動に責任をもつというイミもあるのです。
それはたとえ、相手に責任があることでもそうです。共犯です。

また、相手に責任を問う時点で、相手のこと赦すキモチなど、生まれるハズもありません。

不倫の恋は、あなたが百パーセントでぶつかっても、相手は家庭のことがある以上百パーセントでぶつかれない恋愛です。
あなたのキモチが暴走しすぎないようにセルフコントロールしなければ、うまくいきっこないのです。

相手がどうこうではありません。


あなたの幸せを決めるのは、あなたでしかありません。

たとえどんなに相性がすばらしい相手であろうが、相手の思うままであなたが幸せになることなんて、ないのです。

なぜなら、そこには「本当のあなた」がいないからです。
だから、なんかわからないけど、苦しいのです。

ちょうど、先輩に想いを伝えられない中学生みたいな状態です。
それはたしかに恋ですが、愛ではありません。

だから、すぐに結婚につながることもありません。

それを忘れてしまっては、どんながんばりも空振りになっても当然なのです。
野球選手になるワケでもないのに毎晩素振りしてるようなものです。
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