学校では教えてくれない"不倫学"
不倫の恋は、相手に幸せにしてもらうのではなく、あなたが幸せを決める恋です。
その意識を忘れてはいけません。

不倫の恋をしているあなたは、待ってたら王子様が迎えにきてくれる可憐なシンデレラ姫ではありません。

それよりはむしろ、ひとつの家庭を壊す魔女なのです。

そんな人に、リードしてもらえる特権なんてありません。
むしろ、王様からの討伐隊があなたにさしむけられるかもしれません。なにせ、あなたは魔女ですから。

ですから、王子をあなたの魔力をつかって洗脳でもしておかないと、逆にその魔力(魅力)を利用されてしまうことでしょう。

たくさん甘えさせてあげても相手が返してくれないのは、まさにそれなのです。


もしあなたが、相手の子どもを身ごもったとき、なぜ相手の妻から慰謝料を請求され、相手が何も罪に問われないのか、わかりますか?

あなたは、結婚制度を支持する世間に対して、「ニセモノの愛をホンモノに見せる愚か者どもが!」とケンカを売っている魔女なのです。

だから、魔女裁判にかけられるのです。

あなたが無実だろうが、子どもの命を救おうが、「魔女である」というだけで罪に問われるワケです。


世間は、人の心ではなく、多くの人の都合の集合体によって動きます。

そのなかであなたが、勇気をもって相手を愛してると言えるのはすごいコトです。

でも、本来、不倫の恋をしているあなたは不利な状態なのは事実なのです。

奇襲作戦がうまくいけばよいのですが、もし失敗したときは、潔く撤退しなければいけません。
まともに戦ったら勝ち目はないですから。

ふたたび織田信長の例で恐縮ですが、信長は、あきらかに負ける予想がつくときは、すばやく撤退しました。

すべての分野で勝とうとしないのが、信長の天才的なところです。

騎馬隊の強い武田軍に騎馬隊で対抗しようとはせず、鉄砲隊を有効に使い圧勝した「長篠の戦い」なんかも、いい例です。

不倫の恋は、すべての面で幸せになろうというキモチにとらわれると、結局何も手に入らず、逆にたくさんのものを失うこともあるのです。
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