学校では教えてくれない"不倫学"

4.7不倫の恋は愛に変わるか?

恋は、自分のためにするものです。
愛は、他人のためにするものです。

だから、親が子を大切にすることを「恋してる」とは言わないし、片想いのストーカーを見て「愛してるね」とも言いません。

あなたの今の状態は、恋でしょうか?愛でしょうか?

わたしは、不倫の恋自体を否定はしません。
わたしにも似た経験がありますし、恋の形など、さまざまだからです。

それに、いつもいつも映画のように美しい恋愛をしてきた、ってほうがまれでしょう。

しかし、今のあなたには、今の相手と恋してるのか、愛してるのか、もう一度よく考えてみる必要があります。

なぜなら、恋だけでは、ずっと一緒にいられないからです。


恋は、自分のためにするものです。

だから、手に入れたいとか、大事にされたいとか、楽しいとか、自分のキモチばかりが先に立つのです。

それ自体は悪いことではありません。
人が生きていくのには、そういったエネルギーが必要だからです。

しかし、いつまでもそんな「自分単位」だけで考えていたら、「二人単位」で考えることは一生できません。

いい恋愛とは、恋が愛に変わるプロセスがあるものです。

はじめはなんとも思わなくて、
いつしか話すのが楽しくなって、
相手の人間性を知るようになって、
一緒にいたいと思うようになって、
相手の喜びが自分の喜びになる

・・・たとえばこんなプロセスが、愛を生むプロセスです。

ですから、恋人にしたいためにプレゼントで気を引こうというのは、愛ではありません。
それはあなたのための行動で、本当のイミで相手のための行動ではないからです。

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