学校では教えてくれない"不倫学"

4.10受けとめられる強さが愛を生む

今の関係を不倫の恋から愛に進めたいと思うのなら、ゴールを設定しないことです。

ゴールを設定したら、そこで関係は終わってしまうからです。

結婚をゴールとした夫婦は、それ以上なにを努力するのでしょう?あとは守りに入るだけではないでしょうか?

子どもがいれば、いい親になるための努力はしても、夫婦としては努力しないハズです。そして、いい親であるコトが、愛の有無よりも大切にすらなります。


あなたに子どもができ、相手が妻にその事実を告げたとき、すんなり別れてくれる場合はまずありません。

慰謝料を請求されるのはかわいいほうです。

怖いのは、まさにそのことが、夫婦の絆を深めることになることです。

夫婦とは、相手が別れを考えていたとしても、相手の妻が別れたくないと言えば、なかなか別れられません。

むしろ、別れ話も「夫婦関係を考えるキッカケ」ととらえる人もいます。

「私が想いやれなかったから浮気してもしかたない」とか、「お互い見つめあってこなかったよね」という話になり、ときには「その子を私たちの子とするなら産んでもいい」なんてとんでもない事態にもなります。

あなたにとっては人生をかけた恋であっても、相手の妻or旦那にとっては、相手の「浮気」で片づけられてしまう状況があるのです。


あなたは相手に「そんなことない」と否定してもらいたくても、相手には、家庭という「一緒にがんばらなきゃいけない」関係にある以上、相手はそれに従わなければと思ったり、それを破った負い目に押しつぶされたりするのです。

夫婦の間には強い結びつきが「なければならない」もので、結婚している以上、それに従う義務がある・・・という常識が、人の行動を指定するのです。子どもがいればなおさらです。

とくに、マジメな性格や流されやすい性格の人が、このワナにおちいります。

また、そういう人は総じて、DVやモラハラの被害に遭いやすいので、どれだけあなたのことが好きでも、家庭にしばられるのです。

もちろんそれは、相手の弱さでしかありません。

ですが、その「弱さ」をあなたが受けとめられないようなら、どのみちその関係は終わりです。
< 81 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop