月は太陽に恋をした


次の日も何となく気分は晴れる事はなかった。


『はぁー…』

俺はまた一つ溜め息をついてから学校へと歩き始めた。




「麻宮、いつも無断で休むなと言ってるだろ」

学校の門をくぐった時、後ろからかけられた事に俺は視線だけそちらに向けた。


「聞いているのか?」

『…あぁ』

眉をしかめる田嶋に小さく返事を返すと、田嶋は俺のシャツに手をかけた。


『…なんだよ』

「ボタンは上まで止めろ、髪の色でもお前は他の奴らと違うんだ。だからせめて服装だけでもちゃんとしろ!」


他の奴らと違う
そんな事知らない。

田嶋の手を振り払って俺は歩き始めた。


「…おい!麻宮!」


その声を無視して校舎に入った。





< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

【短】もう一度、君に
愛空/著

総文字数/2,889

恋愛(純愛)14ページ

表紙を見る
【短】最後に君に。
愛空/著

総文字数/5,658

恋愛(その他)9ページ

表紙を見る
我ら、恋愛休業中!
愛空/著

総文字数/1,910

コメディ7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop