立花香織の秘密
「やっと、落ち着いたみたいね。怖かったわ……」
私は嘘をいったわけじゃない。
ホントに怖かった……。
『ごめんなさい』
二人は一緒に謝ってきた。
「これからはやめてね!」
私は真顔でそう答えると二人は頭を下げて、
『本当にごめんなさい!!』
そう言った。
その光景が面白くて、ついつい笑ってしまった。

「落ち着いたところで、ご飯にしましょう!」

「ねぇ?聞いた、今の!」
「聞いた聞いた。自分が元凶のくせに、人に罪を押付けたぜ!」
小声で大輝と話していると、華鈴がわめいた。
「もう! 二人とも、ボスに対してそんな事を話さないの!!」
「ごめん! でも、ホントの事だと思うよ? あと、ご飯ってまだ早くない?」
私はそう言ってあげた。
すると、華鈴は大人しく椅子に座って言った。

「ホントの事かもしれないけど、口にだして言っちゃダメ! あと、食事は
香織の血がいいなぁー!!」

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