立花香織の秘密

「ごめんね! 香織! でも、何で怒ってるの?」


「最悪! 華鈴なんて、大嫌い!!!」


私はそう言って部屋を飛び出した。

何で分かってくれないの?

私はこんなにも飢えてるのに!

どうして?

どうしてボスで、私の友達の華鈴が分からないの?

おかしいじゃない?

大輝は分かってくれたのに……。

なのに、何で?

私のこと嫌いになっちゃったのかな?

ぜんぜん会いに来てあげなかったから?

私はそんな事を考えながら、歩いているときだった。

いきなり後ろから声を掛けられた。


「お久しぶりですね! お嬢様!」


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