立花香織の秘密
二人の少女が顔をあげて、こちらを向いた。
「助けてくれて、ありがとうございました。私は、赤上小学校4年生の、松下らな(まつしたらな)です」
「同じく、赤上小学校4年生の、松下りな(まつしたりな)です。よろしくお願いします」
二人は、らなとりなと名乗った。
やっぱり双子なんだ。
「らなちゃんとりなちゃんは、どっちが先に生まれたの?」
私は気になってしかたがなかったから聞いてみる。
すると、
『二人同時に生まれたの。手をつないで』
と、声を揃えて言った。
そんな事って、ありえるのかな?
私はそう思った。
でも、こんなことをいうのは悪いと思って、やめた。
「そうんなだ。私は聖東部中学校1年生の立花香織よ。よろしくね!」
「僕は聖北中学校1年生の佐嚢煉(さのうれん)だよ。よろしく」
私達が自己紹介を終えると同時に携帯が鳴った。
誰かしら?
みると大輝からだった。
『煉から事情を聞いたんだ。
今から香織の家に行ってもいいか?
by大輝』
『いいよ!
今すぐ来て!
by香織』





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