立花香織の秘密
誰だろう?
でも、助かった〜!
これで、逃げられるわね!
「私、開けてくるから! 変な事を吹き込まないでね!」
私はそう言ってから、玄関に向かった。
玄関について、扉をひらく。
そこには、見た事のない男が立っていた。
「こんにちは。どちら様ですか?」
私は訪ねた。
「僕はね、君を貰いに来たんだよ」
笑顔で言った。
「私に用があるの? 名前は?」
「僕の名前はリーノイ・クランチェ。君に用があるんだ。ついて来てくれないかな?」
「イヤよ! 危険そうだもの!」
私がそう言った瞬間、リーノイの顔が歪んだ。
「そうかい。残念だよ。手荒なまねはしたくなかったんだが、しかたない」
そう言って、私の腕を掴んで何かを、唱え始める。
急に痛みが走る。
「イヤ! やめて! やめてぇぇーーー!!!」
私は叫んだ。
「どうしたんだ!?」
「どうかしたのかい?」
『どうしたの?』
と、四人の声が聞こえた。
そこで、私の意識は途絶えた。



< 52 / 84 >

この作品をシェア

pagetop