はないちもんめ
早紀が
家を開けた瞬間
電気が着いていたはずの室内は
真っ暗で何も
見えなかった・・・
早紀は
震える手で
家の鍵をかける。
そして部屋と言う
部屋の電気を付け
テレビを付ける。
早紀の異様な
行動を見て恵は
不安そうな
表情をしている。
「お母さん、どうしたの?」
恵の不安そうな声を聞き早紀は息を
切らせながら
恵を抱きしめる。
「ハアハア・・・何でもない・・何でもないのよ」
恵を抱きしめている内に落ち着きを徐々に
取り戻す早紀。
「お母さん、苦しいよ」気が付くと
力一杯に
抱きしめている事に
気付く早紀
「ごめんね。」
早紀は恵みを離し
恵の頭を
無理に笑顔を作り
優しく撫でる。
ガチャ・・・
ドアの鍵が
開く音がする・・・
早紀はビクッと
しながら音のする
ドアを見つめる。
「お父さんだぁ~」
一言
恵が言いながら
ドアの方へと
駆け出す。
そんな恵の姿を見て
早紀は
強い口調で伝える。
「恵!!行っちゃダメ!!」
恵は
その声にビックリして
立ち止まり
早紀の方へ振り返る。
恵は
その声にビックリして
立ち止まり
早紀の方へ振り返る
「どうしてぇ~?」
恵の言葉を
ムキになりながら
答える。
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