はないちもんめ
3日目 夜 夫
お風呂から出た
私はタバコを
吸いながら
早紀が持ってきてくれたビールを飲んでいた。
「早紀、今日は何か、おかしな事があったかい?」
私は
早紀に何となく
たずねてみる。
早紀は少し
嫌な顔をしながら
答える。
「今日は何も無かったけど・・・・」
私はタバコを
一度、深く吸い
ため息に似た様に
煙を吐き出す。
「なぁ、言っただろう。恐怖心がなければ幽霊なんて見ないんだ。幽霊なんて恐怖心が産んだものに過ぎないんだ」
私の真っ正面に
座っている
早紀は何も言わず
不機嫌そうな顔になる。私は
ある事に気付いた。
ちょうど早紀の
後の台所に繋がる
閉められた
曇りガラスに
人の影が
映っている事に。
影からして
髪の長い
子供の女の子。
恵と同じ髪型だ。
私は当然
恵だと思い
早く寝るように
促そうとタバコを
アルミの灰皿の
上へと置き
曇りガラスを開ける。
ガラガラ!!
しかし
今さっきまで
あった影は
無くなっていた。 私は
自問自答した。
ビールを飲んで
酔ってしまって
幻覚を見てしまった。
いいや
350mL缶
1本飲んだだけだ
素面も同然だ。
私はタバコを
吸いながら
早紀が持ってきてくれたビールを飲んでいた。
「早紀、今日は何か、おかしな事があったかい?」
私は
早紀に何となく
たずねてみる。
早紀は少し
嫌な顔をしながら
答える。
「今日は何も無かったけど・・・・」
私はタバコを
一度、深く吸い
ため息に似た様に
煙を吐き出す。
「なぁ、言っただろう。恐怖心がなければ幽霊なんて見ないんだ。幽霊なんて恐怖心が産んだものに過ぎないんだ」
私の真っ正面に
座っている
早紀は何も言わず
不機嫌そうな顔になる。私は
ある事に気付いた。
ちょうど早紀の
後の台所に繋がる
閉められた
曇りガラスに
人の影が
映っている事に。
影からして
髪の長い
子供の女の子。
恵と同じ髪型だ。
私は当然
恵だと思い
早く寝るように
促そうとタバコを
アルミの灰皿の
上へと置き
曇りガラスを開ける。
ガラガラ!!
しかし
今さっきまで
あった影は
無くなっていた。 私は
自問自答した。
ビールを飲んで
酔ってしまって
幻覚を見てしまった。
いいや
350mL缶
1本飲んだだけだ
素面も同然だ。