はないちもんめ
たまたま
影が女の子に見えた?
いいや
影になるような物は
何もない
恵が起きて来て
曇りガラスの
台所側に立っていた。
それも確実に
無いだろう。
足音一つ立てずに
台所までくるのは
不可能だし
曇りガラスを
開けた瞬間
いなくなっている
なんて
瞬間移動でも
出来なければ
不可能だろう。
むしろ恵なら
曇りガラスを開け
私達の所まで
来るに違いない。
では・・・
一体・・・・
誰が・・・・
居たというのだろうか?その場に
棒立ちしている私に
早紀が話し掛ける
「どうしたの?」
私は
この事は
早紀には
話さない方が良いと思い言葉をごまかした。
「でかいゴキブリが、いたから、びっくりして声が出なかったんだ。カブトムシかと思ったけど、あまりにも早いからゴキブリだな」
早紀は私の言葉を聞き
慌てて台所に来る。
「いやだ、どこに行ったの?殺さなきゃ」
キョロキョロと
見渡す早紀。
ゲラゲラと
笑ったフリをする私
「ハハハハッ、そこの窓の隙間に入ってたから多分、外だよ」
早紀はハァーと
息を一つ付き
安堵の表情を浮かべる。そして
再び曇りガラスを閉めるピッシャ
私と早紀が
座った瞬間
ダンダンダンダン!!
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