はないちもんめ

愛くるしく
微笑む恵だった。
日も落ちつつある
夕暮れを
車で市街まで
走らせ外で食事を
済ませた。
食事が終える頃には
辺りはすっかり
暗くなっていた。
時計の針は
２０時３７分を
指していた。
疲れたのか娘は
スヤスヤと眠っている。「明日は、恵の幼稚園に行かなくちゃ。新しい幼稚園では、お母さんとうまくやってけるかしら・・・」
隣で不安そうに言う妻。「お母さんと上手くやる必要ってあるのか？恵に友達が出来るかのが心配じゃないか？」
疑問を
そのまま伝える私
「何も分かってないんだから、私が上手くやらないと恵にも影響しちゃうのよ」
少しムキになりながら
妻は伝えてくる。
面倒な事は避けたい
と思い適当に答える。
「ふ～ん、色々とあるんだね」
車の中で話してる内に
家が見える。
車のヘッドライトが
家の玄関を真横から
照らす。
男の子の半ズボンが
チラリと見え
玄関の扉を開け
入ってくのが見えた。
「なあ！！早紀・・・見たよな・・・男の子・・・・家に入ってたよな・・・カギ・・・閉めなかったのか・・・?」
早紀はオドオドしながら答える。
「・・・閉めたわよ・・・・今の男の子・・・・・誰・・・・?」