はないちもんめ
早紀に御札を
手渡すと
御札をジッと見つめる。そして私の方を見る。
「この御札に効力があるのか、無いのかは分からない・・・でも住職さんが、あなたが何も言わなくても異変に気付いたんなら期待出来るかもしれない・・・何もしないよりマシだわ!!貼りましょうよ!!」
恵を寝かせた後
私と早紀で
家の外に出て
扉と言う扉に
御札を貼り付けた

そして
23時・・・・
床に就く・・・・
先程の事もあり・・・
寝れずに私は
布団の中にいた
隣には早紀と恵が
寝息を立て
眠っている。
カチカチカチと
時計が秒針を
刻んでいる・・・
私は体を横にしたり
うつ伏せになったり
上体を変え
何とか眠ろうとするが
寝れなかった。
そうこうする内に
時計の針は
1時43分を
指している・・・・

ドドドドドン!!
ドドドドドン!!
ドドドドドン!!

外から
ガラス戸を激しく叩く
音がする!!

反射的に
音の方向を見る!!

私の目に映ったのは
数名の
顔の青ざめた
子供と女が
ガラス戸を
ガラスが
割れるのではないかと
思うぐらい激しく
叩いていた!!

「開けて・・」
「中に入れてよ・・」
「お家に入れて・・」
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