はないちもんめ
私は
真横にいる大家に
不思議だと
思いながらも
話をしようと
口を
開こうとした瞬間
大家の様子が
どこか
おかしい事に気付く
顔は真っ白に
青ざめて
まるで
生きてない様だった。
大家は
黙ったまま
私を凝視している。
そして
ゆっくりと
家の電話の下にある
分厚い電話帳に
指を指す。
大家が指を指すと
同時に
電話帳が
バタンと音を
たてながら床に落ち
パラパラと
風もないのに
不自然に捲れる。
電話帳の
真ん中ぐらいの
ページで止まる。
私は
ゆっくりと
電話帳の止まった
ページの内容を
恐る恐る見に行く。
そこに
書かれていたのは
引っ越し業者の
電話番号だった・・・
私と女性は
黙って
その光景を
見るしか出来なかった。
リリリリーン!!
リリリリーン!!
突然!!
電話がけたたましく
鳴る
女性が受話器を
急いで取りに行き
受話器に耳を当てると
女性の声は
途切れ途切れになり
ついには
口に手を当て
ポロリポロリと
涙をこぼし始め
話が終わったのか
受話器を静かに
置くと
私に
涙ながら
伝えてくる・・・
「病院からで・・・父が亡くなったと・・・」
真横にいる大家に
不思議だと
思いながらも
話をしようと
口を
開こうとした瞬間
大家の様子が
どこか
おかしい事に気付く
顔は真っ白に
青ざめて
まるで
生きてない様だった。
大家は
黙ったまま
私を凝視している。
そして
ゆっくりと
家の電話の下にある
分厚い電話帳に
指を指す。
大家が指を指すと
同時に
電話帳が
バタンと音を
たてながら床に落ち
パラパラと
風もないのに
不自然に捲れる。
電話帳の
真ん中ぐらいの
ページで止まる。
私は
ゆっくりと
電話帳の止まった
ページの内容を
恐る恐る見に行く。
そこに
書かれていたのは
引っ越し業者の
電話番号だった・・・
私と女性は
黙って
その光景を
見るしか出来なかった。
リリリリーン!!
リリリリーン!!
突然!!
電話がけたたましく
鳴る
女性が受話器を
急いで取りに行き
受話器に耳を当てると
女性の声は
途切れ途切れになり
ついには
口に手を当て
ポロリポロリと
涙をこぼし始め
話が終わったのか
受話器を静かに
置くと
私に
涙ながら
伝えてくる・・・
「病院からで・・・父が亡くなったと・・・」