はないちもんめ
「大丈夫か!!早紀!!」
泣く早紀の頭を
優しく撫でる・・・

早紀の頭に
寝癖が付いている
せいなのか?
どこか・・・・
ゴワゴワしている
気がした・・・・。
「くっくくく・・・」
私が
抱きしめている
早紀が薄気味悪く
笑い始めた。

なぜか・・・
先程まで
女性に手を鷲掴みに
されていた場所に
泣いている
早紀の姿がある・・・

「く・・苦しい・・・早紀・・・何をするんだ・・・」

私が抱きしめていた
早紀は
なぜか・・・
不気味に笑いながら
私の首を
グッグッグッと
両手で徐々に
力を強め絞めていく・・
「クックックッ・・・」
不適に笑い
髪を垂らし
首を絞めていくのは
先程
私の腕を鷲掴みに
していた女性だった!!
女性の両手は
私の首に食い込む!!
意識が
遠退いていくのが
分かった・・・

もう死ぬんだ・・
私は無意識的に
感じた・・・

意識が遠退いていくなか私の首を絞める
女性の背後から
視界がぼやけてたが
早紀の姿が見えた。

早紀は
女性の正面に向き
どこからか
はがしてきた
御札の一枚を剥がし
女性の目の前へと置く。
私の首を絞める
力が徐々に弱まり
私の首から手が離れる。
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