はないちもんめ
その言葉を聞き
私の声は早口になる。

「そ!!そうです!!どうしても話したい事があり、夜分、申し訳ないと思いましたが来ました」
女性は私の言葉を
聞くと残念そうに
答えた。

「申し訳ございませんが、夕方あたりから出かけてしまって3日間、帰って来ないんですよ・・」
私の肩は
ガクッと下がった・・・
そんな私に明るい
声で伝えてくる。

「あの・・・もし良ければ、住所と電話番号を教えて貰えませんか?帰ってきたら伝えときますので」

女性の言葉に
応じる様に
用意された
ボールペンと
小さなメモ用紙に
電話番号と住所を書き
寺を後にした。
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