はないちもんめ
ドアが開き
ドアが閉まる・・。

誰かが
この家のドアを開け
ドアを閉めて行った・・
早紀は
恵が心配になり
中廊下を
走り出した!!

タッタタタ!!

ガチャ

慌てる様に
恵の部屋を開ける。

開けた先には
丸い木のテーブルを
囲む様に
40代ぐらいの
じんべいを着た
頑固そうな男性。
30代後半ぐらいの
割烹着を着た
後ろ髪を縛った
古風な感じの女性。
そして
そのテーブルを
中心に
キャッキャッと
円を描く様に
走り回っている
男の子の姿が
あった・・・・

言葉を失う早紀。
早紀は
口を抑えながら
その光景を
しばらくの間
呆然としながらみる。

家の様子も
今時
珍しい木のタンスや
障子になっており
まるで
別な部屋へ
来てる様だった。

まるで
違う部屋で
見ず知らずの人達の中に恵の姿が無い事に
気付く・・・

恵がいない!!

焦った早紀は
あらゆる所に
目を向ける!!

すると
ガラスドアだけ
なぜか
変わっていない事に
気付く
そのガラスドアの
外から
優しそうな老婆が
早紀に向かい
手招きをしているのが
見える。
早紀が老婆を見るなり
老婆は
火が風に吹かれる様に
消えた・・・・
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