はないちもんめ
「おばあちゃんは、げんきですよ。めぐみはげんきかい?」
恵は
受話器の向こうで
聞かれると
早紀の顔を見るなり
はにかみながら
笑顔になりながら
早紀に
受話器を渡してしまう。
「もしもし。お母さん、恵、恥ずかしがっちゃって、ダメみたい。アハハハ」
早紀は
母に伝えると
孫の声を聞けただけで
充分というのが
充分過ぎるほど
分かるぐらい
母の声は
明るかった。
「やっぱり、孫は可愛いね。それはそうと、たまには、3人で、こっちに来なさいよ。休みをとって。お父さんも会いたがって居るわよ。お父さん、早紀と話す?」
早紀の母は
付近にいるらしい
父に声をかける。
すると
電話の向こうで
母と父のやりとりが
小さな声で聞こえる。
「電話に出なくて良いの?何?手だけ降っても分かんないわよ」
「お前から、早紀に、こっちに来いって言っておけ」
「口があるんだから自分で言えば良いじゃない」
「お前が電話を持っているんだから、お前が言えば、いいじゃないか。忙しいんだよ」
「忙しいって、座ってテレビ見てるだけじゃない」
恵は
受話器の向こうで
聞かれると
早紀の顔を見るなり
はにかみながら
笑顔になりながら
早紀に
受話器を渡してしまう。
「もしもし。お母さん、恵、恥ずかしがっちゃって、ダメみたい。アハハハ」
早紀は
母に伝えると
孫の声を聞けただけで
充分というのが
充分過ぎるほど
分かるぐらい
母の声は
明るかった。
「やっぱり、孫は可愛いね。それはそうと、たまには、3人で、こっちに来なさいよ。休みをとって。お父さんも会いたがって居るわよ。お父さん、早紀と話す?」
早紀の母は
付近にいるらしい
父に声をかける。
すると
電話の向こうで
母と父のやりとりが
小さな声で聞こえる。
「電話に出なくて良いの?何?手だけ降っても分かんないわよ」
「お前から、早紀に、こっちに来いって言っておけ」
「口があるんだから自分で言えば良いじゃない」
「お前が電話を持っているんだから、お前が言えば、いいじゃないか。忙しいんだよ」
「忙しいって、座ってテレビ見てるだけじゃない」