はないちもんめ
早紀は
受話器に耳を
当てながら
ニヤニヤと
聞き耳を
立てていると
母の声が急に
大きくなる。

「もしもし、お父さん、一度、顔を見せに来いって。毎日の様に、早紀はどうなんだって言ってるから電話したのに・・・全く・・・まあ、いいわ、休みが取れたら3人で遊びに来なさいよ」

早紀は
母との電話を終え
受話器を置くと
何だか
満たされた
気持ちになった。

その後
不思議な事に
夫の仕事の休みが
すんなりと取れた。
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