はないちもんめ
早紀の姿を
見ていた私は
恵が可哀想になり
恵をかばう。

「いいじゃないか、船1本ぐらい遅れても・・急ぐ必要も無いわけだし、恵のボタンやってやれよ・・・」

すると
早紀は
苛立ちながら
私に伝えてくる。

「恵の為にならないでしょ!!私がやってあげたら、いつまでたっても出来ないじゃない!!」

早紀の言葉を
反論する意味で
言ったわけではないが
早紀に言葉を伝える。

「早紀の気持ちも分かるよ。でも3つボタンがあるうちの2つのボタンが出来たんだ。だったら、2つボタン出来たんだ。偉いね。恵なら、もっともっと出来るよって言った方が、恵もやる気が、出るんじゃないか?子供は、そこに楽しいって気持ちが無いと覚えないんだ。つまらないけど、やらなきゃ怒られるからやるだと覚えないんだ」

早紀は
ムッとしながら
私に伝えてくる。

「私も自分の親から厳しく言われた。だから、恵にも言わないと可哀想だから言ってるのよ。甘やかさないで欲しい」

私は早紀の言葉に
疑問を伝える。

「甘やかしてるワケじゃないよ。早紀の親が早紀に対して厳しかったから恵にも厳しくするの?それとも、恵の為を思って?」
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