はないちもんめ
近寄りがたい
お父さんに
近付けるのが
恵だけだった。
「おじいちゃん」
元気一杯に
恵は
早紀のお父さんに
しがみつく。
「恵か・・・大きくなったな。」
仏頂面の顔が
仏の顔になるのが
分かった。
そんな顔を見た
早紀と早紀のお母さんは微笑む。
微笑んでいる所を
見られ
照れくさいのか
お父さんは
再び仏頂面になる。
「ほんと、不器用ってか素直で無いというか・・私達が来て嬉しくないの?」
早紀が困った様に
お父さんに伝えると
お父さんは
笑顔になるのを
ムリに堪えながら
黙ってしまう。
すると早紀のお母さんは早紀の名前を
優しく囁く様に呼んだ。
「さ~き」
早紀もお母さんの
気持ちを察したのか
お父さんに
それ以上は
言わなかった。
「そういえば、あなた。恵に見せるんだと、張り切ってたじゃない」
早紀のお母さんは
お父さんに
伝える。
すると
短い言葉を
ようやく
発する。
「・・ああ・・・夜な・・」
私はピンと来たが
お父さんのがっかり
する顔を
見たくなかったので
言葉にしなかった。
お父さんに
近付けるのが
恵だけだった。
「おじいちゃん」
元気一杯に
恵は
早紀のお父さんに
しがみつく。
「恵か・・・大きくなったな。」
仏頂面の顔が
仏の顔になるのが
分かった。
そんな顔を見た
早紀と早紀のお母さんは微笑む。
微笑んでいる所を
見られ
照れくさいのか
お父さんは
再び仏頂面になる。
「ほんと、不器用ってか素直で無いというか・・私達が来て嬉しくないの?」
早紀が困った様に
お父さんに伝えると
お父さんは
笑顔になるのを
ムリに堪えながら
黙ってしまう。
すると早紀のお母さんは早紀の名前を
優しく囁く様に呼んだ。
「さ~き」
早紀もお母さんの
気持ちを察したのか
お父さんに
それ以上は
言わなかった。
「そういえば、あなた。恵に見せるんだと、張り切ってたじゃない」
早紀のお母さんは
お父さんに
伝える。
すると
短い言葉を
ようやく
発する。
「・・ああ・・・夜な・・」
私はピンと来たが
お父さんのがっかり
する顔を
見たくなかったので
言葉にしなかった。