はないちもんめ

朝日と鳥の鳴き声が
優しく起こしてくれる。こんなに安心して
眠れたのは
何日ぶりだろうか？

台所からは
トントントンと
包丁の音が聞こえ
味噌汁の良い香りが
また目覚めを良くする。
早紀のお母さんと
お父さんは既に
起きていると
言う事が分かる。

私は
寝癖のついた
頭のまま
「おはようございます」と言うと
早紀のお母さんは
ニコッと笑い
返事を返してくる。

「おはよう。もう少しでご飯できるから待っててね」

早紀のお父さんは
お茶を啜りながら
テレビを見て
私をチラッと見て
一言
言うだけだった。

「おう・・・」

早紀も恵も
ボサボサの頭のまま
起きてくる。

「おはよう。ほら、恵。朝の挨拶なんだっけ？」
早紀が恵に促す。
すると小さな頭を
ペコリと下げ
お辞儀をする。

「おはようございます」
早紀のお母さんは
ニコニコしながら
膝に両手を当て
中腰になりながら
伝える。

「あら～良い子ね」

早紀のお父さんは
ニコッと笑う。

そして
食事が用意される。

「きのう！！ホタルきれいだったよ！！」