たべちゃいたいほど、恋してる。
「……欲しかった、の。大上くんの服…」
ぽつりと呟いた本音。
不意に零れた優衣の言葉に龍之介は息をのんだ。
それに気付いていない優衣はおずおずと言葉を繋ぐ。
「だってね…?大上くんと、同じ匂いなんだよ…?」
安心するの…と身に纏う龍之介の服を確かめるように握りなおし、優衣は龍之介からの言葉を待った。
『…ばーか。可愛いこと言うな』
「…にゅ?」
一瞬の沈黙の後聞こえた龍之介の言葉に首を傾げる優衣。
(可愛いこと?どの辺りに可愛い会話があったの…?…ん?可愛い会話って何…?)
「大上くん…?可愛い会話ってどんな…?」
『……うん、まぁ言うと思ったけどな。なんでもねぇよ。それより、ちゃんと風呂入って体暖めてから寝ろよ?』