たべちゃいたいほど、恋してる。
健の問いにカァァァッと顔を染め上げぎこちない動きながらもコクコクと首を縦に振る完熟トマトに変身した優衣。
必死に頷く優衣に健は、やっぱりかぁ〜…と頬を掻きながら思案顔で唸りだした。
「焚き付けたのがまずかったかなぁ…」
「たき…?健くん、火遊びしたの?」
健の口から罰が悪そうにポツリと呟かれた一言。
それに優衣は不思議そうに首を傾げる。
しかし、その言葉を向けられた夏希は険しくその眉を寄せた。
(健くん…どうかしたのかな?っていうか、何で龍くんだってわかっちゃったんだろ…?)
「…いや、火遊びはしてないよ。うー、後で電話してって龍に言っといてくれる?」
うにゅ、と口を尖らせ首を捻っている優衣に苦笑しながら、頼むよとポンポン優衣の頭を叩く健。