たべちゃいたいほど、恋してる。
その時
〜♪〜♪♪〜
響いた着信音にハッと顔を上げる優衣。
携帯から流れてきたのは、最近では聞き慣れてきた個別設定の音楽。
それが誰からの着信を意味しているのかを認識すると、優衣は安心したように強張っていた表情を緩めた。
「もっもしもし!龍くん!?」
『おー優衣。準備できたか?』
電話口からの声は確かに優衣が望んでいた声で。
聞こえる声に頬をふんわりとピンクに染めながら、優衣は機械越しの龍之介へ必死に答える。
「う、うんっ終わったよ!龍くん今お家?」
『あー…いや…それが、よ…』