たべちゃいたいほど、恋してる。
細められた目と破壊力抜群な龍之介の甘く低い声が優衣の体を埋め尽くす。
治まらない心臓の音と、引くことを知らない頬の熱。
それに気付いているのかいないのか、優衣も気合い入れてくれた?と意地悪く笑う龍之介に優衣は思いっきり首を縦に振った。
それはもう千切れ落ちそうなくらいに。
(だって…本当だもん。本当に頑張って選んだんだもん)
それでも不安なのは、龍之介に釣り合わないのではということ。
「ほんと…?こどもっぽくない?隣歩いても変じゃない?」
「変なわけねぇだろ。心配すんな、十分可愛いから」
不安そうにする優衣にそう言って、ぽんぽんと小さな頭を叩く龍之介。
予想外に自分の服装を褒めてもらえた優衣は嬉しそうに頬を緩める。