たべちゃいたいほど、恋してる。
突然の龍之介の行動と言葉に驚きながらも、優衣は首を傾げ龍之介に問い掛ける。
(龍くんのお家行くの?)
大きな瞳をぱちぱちと瞬きさせながら不思議そうな顔をしている優衣に苦笑しながら、もう一度指に口付けて頷く龍之介。
今度は先程よりもっとずっと丁寧に。
唇の触れた指がビリビリと熱い。
そこから伝わる熱が体を犯していくようにじわじわと全身に伝わっていった。
(あ、あわわわ…!!あ、あっつい!心臓ぎゅうって!ぎゅうってなってる!)
そんなどきまぎしている優衣の心境など知る由もない龍之介は、優衣の手を唇の近くに寄せたまま何事もなかったかのように話しだす。