たべちゃいたいほど、恋してる。
瞬間、ぐっと顔が近づいたかと思うと繋いでいた手がするりと離された。
そして龍之介の指が優衣の前髪を分けるように撫でる。
色気をたっぷり含んだ表情と余裕のある龍之介の言葉に、プシューっと湧いたやかんの如く一気に熱をもった優衣の体。
「え、あ…あの、あれ?ちがっ…お嫁さ…!?にゃ、にゅ…!?」
龍之介の台詞に漸く自分が呟いた言葉の無防備さに気付いた優衣。
(な、あれ?私お嫁さんになるの!?)
途端に優衣の思考はパンク寸前となりわたわたと慌て始める。
もはや自分が何を言っているのかもわかっていない。
そんな優衣に龍之介は可笑しそうに声を上げて笑った。