たべちゃいたいほど、恋してる。
さすがにどう考えても大き過ぎるだが、大きくて困ることもないので(寧ろ快適)特に文句を申し出てはいない。
「あぅ…だって、龍くんのお部屋なのに…」
どかっとベッドに座り既に寛ぎモードに入った龍之介に対して優衣は未だそこに立ち尽くしたまま。
そんな遠慮しなくてもと思いながらも優衣とその父親のことを思い出した龍之介は、仕方ないのかもしれないと一人納得して優衣の手を引いた。
「ばーか。ほら、こっちこい」
そう言って手繰り寄せた小さな体はすっぽりと龍之介の腕の中におさまって。
自分の足の間に優衣を座らせ後ろからその腰に腕を絡める。
「近くにいてくれた方が嬉しいんだけど」
そっと肩に顎を乗せれば、聞こえてきた優衣の嬉しそうに笑う声。