たべちゃいたいほど、恋してる。




その返答に更に目を輝かせた優衣は挙げ句、弁当をわけてくれと龍之介に頼む始末。




(もちろん断ったけどな。太るぞと言ったら睨まれたが、これはあくまで俺の弁当だ。まぁ…上目遣いは可愛かったけど)




本人は睨んでるつもりだったのだろうが、やはり龍之介には上目遣いにしか見えなかったようだ。


そしてそんなやりとりをしながら龍之介は思う。




(…正直、こいつと話す機会があるとは思わなかった。どっちかっつーと俺を嫌がりそうなのに)




意外と普通に会話が成り立っている二人。


龍之介がそんなことを考えている間も、うー…と唸りながら龍之介を睨んでいる優衣。




(…いや、だから上目遣いにしか見えないんだって………仕方ねぇな)




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