たべちゃいたいほど、恋してる。
違うか?その苦しさを覆い隠すように降ってきた甘い甘い言葉。
いつだって直球ばかりの龍之介の言葉に優衣の顔をボッと赤く色を染める。
(か、可愛いって言われた…!)
その言葉が嬉しいやら恥ずかしいやら。
とにかく脈をどんどんと早くするそれ。
徐々に色濃くなっていく頬を隠すように小さく頷くと、そのままぎゅっと龍之介の背中に手を回す優衣。
そんな優衣の心境に気付いているのかいないのか。
龍之介はさり気なく優衣の顔に手を伸ばすと、長い指でくいっとその顎を持ち上げる。
「明日からはいつものに戻してこいよ」
されるがままに顔を上げれば、そう一言釘を刺したかと思うと頬擦りするように龍之介の頬が優衣の頬に近付けられた。