たべちゃいたいほど、恋してる。




くすぐったさに優衣が身を捩れば、チュッと小さなリップ音をたて頬へと落とされた唇。




「はぅ…龍くん…っ」


「…ん?」


「は、はずかし…!」




未だ慣れないその感触に小さく声を漏らす優衣。

嬉しさを感じる行為である反面、毎度とてつもない恥ずかしさに襲われる。


こういう雰囲気になった時の龍之介はいつもより三割増しで格好良くなるのだと優衣は学習した。



その眼差しが、甘い。



そんな優衣に龍之介は楽しそうに目を細め笑みを深める。

優衣の初な反応を楽しんでいるのか、あちらこちらに容赦なく唇を触れさせる龍之介。


頬・顎・額・こめかみ・耳・目蓋。


顔中余すことなく龍之介の熱を受けて。


最後に残ったのは唇だけ。




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