たべちゃいたいほど、恋してる。
(でっかい瞳と栗色の髪。ちっさい体と細い腰に似合わず意外と出るとこ出てるプロポーション。それから…喰いたくなるくらい柔らかそうな頬)
「……まぁ…」
思い出せば見えてくる優衣の印象は悪いものではなくて。
龍之介はつい是と答えてしまった。
「だろー?絶対龍のタイプだと思った」
「は?」
(俺のタイプ?おいおいおい)
「ちげぇだろ」
「いや、タイプだって。あの顔と体のギャップもほっとけないとこも…あのほっぺも」
ぶっ!!!!
龍之介は口に含んだコーヒーを吹き出す。
健はそんな龍之介の頬を突きながら卑しく笑っていた。
(止めろ、そのニタニタした顔。頭にくる)
口元を拭いながら龍之介は健を睨む。
「龍のフェチってよくわかんねぇのな」
「フェチじゃねぇよ、別に」
(ただ触りたくなるだけ。何つーか…色気とかは感じねぇけど…愛でたくなるっつーの?……とにかく、ちょっと他より気になるだけだ)