たべちゃいたいほど、恋してる。




(やべ…全然気付かなかった。不在着信…十三件…?)




あまりにも気味が悪い。しかもよりによって十三回。


まるでストーカーか新たな嫌がらせ行為かと思うような数の多さに龍之介も思わず顔を顰める。


反射的に一度携帯を閉じてしまったのは人間の心理だろうと思う。


しかし、放置しておくわけにもいかないこの状況。

龍之介の番号を知っている人間など極僅かなはずで。

その一握りの人間がこれだけ電話を掛けてくるのだから何か理由があるはずだ。




(…もしかしたら、優衣かもしれねぇ、し…)




そう思い直し一呼吸置いて再び携帯を開く。


着信履歴を確認し出てきた名前に龍之介は首を傾げた。




「…タケ…?」




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