たべちゃいたいほど、恋してる。
久しぶりに感じたときめきは、龍之介が今傍にいてくれている証拠。
離れていた間、肌で感じることが出来なかったそれに呼吸が苦しくなる。
どうして、信じることが出来なかったのだろうか。
簡単なことだったのに。
龍之介の表情一つ、声一つでこんなにも幸せになることが出来るのに。
両手に抱えきれないくらいたくさんの幸せを感じさせてくれるのは龍之介だけなのに。
そして思うのだ。
「だい、すき」
君のことがどうしようもなく好きなのだと。
無意識に言葉となって表れた想いは真っすぐに龍之介へと向かって。
好きだから、不安になった。
好きだから、嫌われたくなかった。
全部全部。
抱いていた気持ちは"好き"
ただそれだけだった。