たべちゃいたいほど、恋してる。
(も、もしかして龍くんのこと好きなのかな…!?)
周りの思考とは百八十度違う。
しかし、龍之介の存在が王子様のように感じる優衣にはその考えしか浮かばない。
そして、これは堂々といわなければ!という結論に達した優衣は意を決して口を開いた。
「う、うん。付き合ってる、よ…!」
むしろ前より仲良くなった、という言葉は寸でのところで飲み込む。
(だって、恥ずかしい…っ)
思い浮かぶのは昨日の龍之介の姿。
結局そのまま大上家に泊まることになった優衣をぎゅっと抱き締め一日中甘やかしてくれた龍之介。
惜し気もなく何度も何度も好きだという言葉をくれた。