たべちゃいたいほど、恋してる。




周りからの愕然とした視線など微塵も気にすることなく、教室内でいちゃいちゃモード全開の二人。


若干教室内の温度が下がっているような気がしなくもない。

というか確実に下がっているだろう。


勿論優衣はみんなの顔色が悪くなっていることなど気付いてもいない。

龍之介に至っては気付いているが気にしない。


完全に自分達の世界を満喫している。


見ているこっちが恥ずかしくなるような光景にクラスメートたちはただただ唖然とするしかなかった。


何せ教室でここまで仲睦まじくしている二人を見るのは初めてのことで。

龍之介のこんな姿、見たことがないのだ。


教室中の誰一人として動けないでいるなか、龍之介の左手はすっと優衣の手を取る。




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